140文字劇場 2


140文字銀土劇場と小ネタ。
(出されたシチュエーションとキーワードを入れて140文字以内で銀土小説を書きましょう、というものです。)
↑古・新↓

『城内』で【風船】【解く】を入れて
朝から詰めている城内は少女の周りだけ長閑だった。警護対象の姫君は茫っと空を眺めている。「風船のようですね」ぽっかり浮かぶモコモコとした白い雲を指し「銀さんの髪みたい」くすりと笑った。自分の心を読み解くかのようなその比喩に土方は内心動揺し、ね?と同意を求める少女の顔を見れなかった。
(12/09/02)

『万事屋の押入れ』で【布団】【寝惚け眼で】を入れて
使わなかった布団を押入れにしまいこむ。もう一組は流石に干さなきゃな――と振り返れば、起こした筈の土方がまだ寝こけていた。仕事あんだろ、と声をかければ寝惚け眼を銀時に向け、後5分――などと愚図る様な声を出す。その姿に苦笑しながらも、自分の前では気を緩めている土方に、愛しさが溢れた。
(12/09/16)

『祭り』で【マスク】【抱き締める】を入れて 現パロ
秋祭り恒例の屋台は焼き鳥担当になった。煙対策のマスク越し、匂いが胃を刺激する。涎を堪えながら銀時が串を返していると「塩十本」背後から声がした。振り返ると土方がビールの紙コップを2つ差し出す。恒例の物々交換だ。「土方愛してる!」ビールを喜ぶ振りで本音を零しどさくさ紛れに抱き締めた。
(12/09/23)

『歌舞伎町』で【コンタクト】【歩く】を入れて 金魂
偶々通りかかった歌舞伎町で偶々出くわした金時が土方の手を取り先を歩く。一緒に住んでるとはいえ顔を見る事すら久し振りだ。その事に土方が眉根を寄せると、でもさ、と金時は笑う。「こうして偶然が味方してくれる位には運命じゃん?」甘い笑みで同意を求めるアイコンタクトに土方も小さく微笑んだ。
(12/12/15)

『ホテル』で【●●●パール】【じゃあ】を入れて
ホテルのベッドの上、コレ試さねェ?などと銀時が『幾つもの球体が連なった物』を取り出し、土方は愕然と言葉を失った。ざけんな死ね――頬を引きつらせながら拒否すれば、じゃあ、と銀時はにんまり笑う。「自分でシて見せて?」何で俺この馬鹿と付き合ってんだろ――土方は遠い目で後悔を噛み締めた。
(12/12/29)

『草むら』で【刀】【繋ぐ】を入れて
草むらなんかで盛るもんじゃない。昼の熱気が残ってるような草いきれに包まれ、銀時は汗だくだった。視界の隅に転がっている血塗れの刀、その持ち主もまた銀時の下で汗に塗れ乱れている。こんな場所でこんな痴態を晒すなど信じられないが、土方は貪欲に銀時を貪る。まるで体よりも命を繋ぐかのように。
(13/01/14)

(ブラック○ンダーの広告がステキすぎて、の遅刻バレンタイン@DKS)
煙草買って来ると外出した土方が寒さでか僅かに頬を赤くして帰ってきた。
「おけーり」
声をかければ「ん」と短い返事と共に小さな物体が投げられる。
何、と片手で受け止めたそれは、コンビニで1個20円で売られてる小さなチョコだ。
「ブラックサンダーじゃなくて良かった、って喜ぶトコ?」
ここは──そう呆れた素振りを装いながらも、銀時の頬は緩んでいく。
どうやら土方の頬が赤いのは、寒さのせいだけではないらしい。

『万事屋』で【靴】【痩せた】を入れて
突然押しかけてきた男が靴を脱いで上がり込むなりソファに寝転がる。一時間、と零したかと思うと早々に寝息を立ててしまった。
「オイオイ、ここでご休憩ですかーコラ」
宿泊させんぞー、と呆れてしまうものの、それでも休憩として自分の元へ来てくれたのが嬉しくて、少し痩せた頬をそっと撫でた。
(13/03/09)

『万事屋のソファ』で【携帯電話】【脱がす】を入れて
万事屋に連れ込んだ土方をソファに押し倒して圧し掛かる。
それだけで空気までもが熱を持ったようで銀時は逆上せかけたが、突然軽快な機械音が鳴り響きその空気をぶち壊した。
僅かに気分を削がれた銀時を無視し、土方が携帯電話を取り出す。
「どうした近藤さ──」
相手の名を呼ぶ声に思わず携帯を取り上げた。通話を切って部屋の隅へと放り投げる。
「てめ…!」
銀時の粗暴な行為に土方は眦を吊り上げたけれど、それを無視して服を脱がす。
何故こんな時に他の男の名前を聞かなければならないのか──
口をついて出そうになる文句を口づけに変え、少々乱暴に土方の舌に噛みついた。
(13/03/15)

(2012/09/02〜13/03/15)
(13/04/02 up)